unknown
返信遅れてしまいすみません!!!!
動画の投稿者もおそらく、と言うか確実にペン回しの動画だと認識していないし、shomonさんも「これはペン回しの動画か?」と問題提起するために貼り付けただけで、ペン回しだと主張したわけではないでしょう。
その後miさんが、これもペン回しと見なせると主張することでmiさんにとってはペン回しの動画になっているのです。
その通りです。
デュシャンの「泉」を念頭に置くと確かにそうなのですが、「ペン回しとは何か」という議論に対するアンサーは、「これがペン回しだ」という回答によってではなく、常に「これはペン回しか?」という挑戦的な問いの形で表現されるものなのでしょう。
(彼は便器そのものをみんなに見せたかったわけではないし、unknownさんもペンを履いてるところを"技として"見せたかったわけではないと思います。背景の意図のほうがメインのはず)
そして、もしその試みが成功すれば視聴者たちに説得力を持って問いそのものを突きつけることができますが、失敗すれば文字通り「無意味」になってしまいます。
実際、前回私が色々挙げた例はどれも面白くなく「あまり意味がなかった」ため、「これはペン回しだ」と示すための説得力をほとんど持たず、(論旨自体を撤回するつもりはありませんが)議論のための例として失敗していました……
(なので、今回批判をいただいたのは当然のことだと思います)
現に私はこのピアノの動画をペン回しの動画だと思っていません。
ピアノの動画であってペン回しの動画ではないからです。
こちらについては1つ目のペン回しと2つ目のペン回しの意味が違うので反論として成立していないと思います。
(1つ目はshomonさんが今回議論の俎上に乗せている広義のペン回し、そして2つ目は「ペンを扱う」「物体の回転を伴う」等が前提となる狭義の(誰が見ても100%ペン回しだと見なせるような、わざわざ議論を必要としない)ペン回しの意味になっているからです)
こちらに関してはまだ議論をより精緻にするための余白があると思います。
実際こちらの拾いは、文脈配置の巧みさによってピアノの動画にもペン回しとしての説得力が出てしまっている一例だと私は見なしています。もちろん異論はあるでしょうが……
私は詳しくないですが、芸術作品を評価するときは受け手の感じ方だけでなく「作者はこの作品で何をしたかったのか?」も重要な要素になります。たぶん。
先ほども触れましたが、やはりこれが最も重要になる気がします。
「その問いに何らかの"意味"があるかどうか」、また「その"意味"によって問いに十分な説得力が出ているか」が大事になりそうです。
すごく大雑把にいうと、面白いかどうか。
(さっきも言いましたが、私の例は全部面白くなかった……泣)
そして、見る限りunknownさんはその絶妙な隙を突いて、面白いものを作ろうとつねに努力されているように見えます。
実際、動画からも「界隈に、これはどうだと突きつけてる感」を感じます。
(一方、Freemanやesayaさんは"とりあえず数打ってみる"みたいなスタンスなのかなと感じています。実際成功しているのは一部の動画のみだし)
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以上が、「何をペン回しと認識するか/主張するか」という問いに対する自分なりのアンサーになります。
私はunknownさんのスタンスのファンなので、引き続き、陰ながら応援しております……!