■審査について
▼審査方法
提出された動画は、審査員3名による会議形式で審査されます。
以下はそれぞれの審査員による審査のポイントです。
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●HAL
私は主に二層で評価します。
作品体験:展開の"フック"と緩急の起伏、退屈させない流れ、手元の美しさ(指の形がいびつにならず、その人の手の特性に合った表現)。
技術:リンクの自然さと密度、難構成の合理性、コントロールの精度(ブレや不要な繋ぎ技等が見える場合は低評価)。
難易度は高ければ良いわけではありません。完成度と一体で評価します。
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●AiMo
JapEn21th 審査員を務めさせていただきます AiMo です。よろしくお願いいたします。
審査における評価のポイントは以下の通りです。
1. 評価軸
作品に対する基本的な評価軸として、私が重要視しているものを以下に挙げます。
- 全体を通して鑑賞者を飽きさせないような工夫ができているか
- 自身が魅せたいテーマ/世界観を伝わりやすく表現できているか
1.1. 独自性・新規性
以上の観点を達成するためのアプローチに独自性や新規性があれば、より高い評価を得られます。
ここでの独自性・新規性とは以下のような意味とします。
- 独自性: 他者とは異なりつつ、過去の自身の作品とは共通するような印象。
「やはりこの人にはこういうイメージが合っている」
- 新規性: 他者とは異なりつつ、過去の自身の作品でも表現してこなかった手法。
「このアプローチは見たことがない」
※ 独自性と新規性は共存することが可能で、共存している場合さらに高評価となります。
1.2. 三つの小観点
評価はあくまで私個人の主観で行いますが、評価に関係するポイントを構成・制御・環境の 3 つの小観点で整理します。
1.2.1. 構成
構成の項目では、技の選び方や並べ方を主観的に評価します。
評価を損ないやすいポイントをいくつか挙げます。
- 鑑賞者が既に見たことがあるという印象を持ってしまう流れ、テーマが含まれている。
「先ほども似たような流れを使っていた」
「他の誰かがすでに似たような流れを使っていた」
- 鑑賞者の感情の起伏を呼び起こす要素が不足している。
「見せ場が無くて単調だ」
1.2.2. 制御
制御の項目では、回し方や演じ方を主観的に評価します。
評価を損ないやすいポイントをいくつか挙げます。
- 指の動きが洗練されていない。
「この部分は指が力み過ぎている」
- ペンの動きが洗練されていない。
「この部分はペンの回転面がぶれている」
1.2.3. 環境
環境の項目では、画面の配置や配色などを主観的に評価します。
評価を損ないやすいポイントをいくつか挙げます。
- 画角や配置など空間的な影響で演技が見えにくい。
「この部分でフレームアウトしている」
「机の境界線と演技が被っていて技が見えにくい」
- ペン、背景、手のコントラストが不適切
「ペンが背景と同化していて見えにくい」
審査項目については以上です。皆様の全力の動画を心よりお待ちしております。
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●Saria
①完成度
回転のブレ、突っかかり、加減速、軸のズレを見ます。
意図しない突っかかりやズレによって気持ちよさを損なう場合は良くない評価となります。反対に、それらが全くない、もしくは普通はズレるところでズレてない場合は良い評価となります。
最終的には「ツッコミどころアリ」「ストレスフリー」「回りすぎ」の3段階に分けて優劣をつけます。
②独自性
その人らしさが出ているかどうかを見ます。
過去動画や他人に受けたであろう影響を加味しますので「無理し過ぎて自分を出せてないな」「この人の真似だな」と判断できるものは良くない評価になります。
反対に、自分らしさを技選び、環境、画質、使うペン、指使い、その他動画を構成する要素として感じたものは良い評価となります。
③演技
技の魅せ方を見ます。
一つ一つの技に対する演技によってかっこよく映っている場合良い評価となります。
反対に演技によって著しくかっこよさを損なう場合には良くない評価となります。
私見が入りますが、これに合わせて撮っていただく必要はありません。
②の項目と合わせて全体的な判断をしますので自分なりのかっこいいペン回し動画を撮ってください。
④テンポ
FSの気持ちよさを見ます。
盛り上がって欲しいところで大きな軌道や派手な技が入る、切り返して欲しいタイミングで切り返すなど気持ちいいと感じた場合良い評価となります。反対に盛り上がりが足りなかったり、切り返しのタイミングが悪いと判断した場合良くない評価となります。
こちらも③と同様に②の項目と合わせて全体的な判断をしますので、自分なりの気持ちいいペン回し動画を撮ってください。
以上4つの点を重視して審査をします。
これら以外に細かな点も見ますので点数化はしないつもりです。
皆さんの動画を心よりお待ちしております。