荻島の先鋭者たち vs 6bund.
第1試合(plum.)
Maple vs chillpan 勝者:Maple
Maple
ペンの加減速を上手く制御してその後の技を引き立たせる事が出来ています。ペン減速後の見せ場を一回目(動画4秒目付近)→両手パス系の見せ場→二回目の減速(動画12秒付近)→プンカン系の見せ場締めの緩急のある流れは素晴らしいと思いました。ただ二回目の減速は本当に一瞬だけで少しタメが弱いのは気になりました。環境に関してはこの環境だと画面見てすぐ誰かわかりにくいデメリットはあると思いますが大会なのでこれで良い気もしますね。
chillpan
挑戦的な動画だと思いました。ペンをずらす技や動画8秒付近の5と手の腹でペンを挟む技はchillpanさんがいなったらこの大会で使う人はいなかったと思います。ただペンをずらしてからの542ハーフガンマンリバース→手を返す動きがかなりもったいないと感じました。この場面はペンがほぼ停止してる状態なのとずらした際の手の形を利用して4ガンマンリバースを2回行い122へコンボつなげる等するとわざわざペンをずらす技を入れた行動への意味と前述してる緩急が生まれ見応えにつながります。特徴的な手の形になる技はそれ単体のみで終わらせずほかの技でも二次利用してやることが大事だと考えています。ただ締め技前の5と手の腹でペンを挟む技については言及できません。僕には扱えない技です。
→緩急ある流れや技術力の二点を評価しMapleを勝者とする
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第2試合(anarchy)
fzatt vs Ca. 勝者:Ca.
fzatt
ひと工夫のあるコンボが良いテンポで詰め込まれていて密度を感じられますが、多くが既視感のあるもので驚きは少なかったです。また、〆にかけて腕が必要以上に動いているなど、全体的に制御感に欠けています。特に45のウィンドミルは難易度の割に見た目がシンプルであるため、見映えさせるためにはさらなる熟練度が必要でした。
Ca.
新奇性のある技がふんだんに詰め込まれたFSで、難易度もさることながら余裕のある制御感があり非常に高評価です。一方で手の形が悪い部分が多く視覚的快感が損なわれていました。関節技が多いためしょうがない部分もありますが、第二関節から指を曲げた形は手の力みを感じさせるため、必要ない部分では極力やめたほうが良いです。
→総合して技の新奇性と完成度を評価し、Ca.氏を勝利とします。
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第3試合(葉脈)
pr vs N1716 勝者:pr
pr
手数が多く、かつ纏まりのある非常にレベルの高いFS。短い間隔で動きと面白味のある技が重ねられており、非常に見ごたえがある。特に1.3秒~3.2秒の大きな減速を伴う流れが素晴らしく、見た目のインパクトの大きさだけでなく、FS全体に一貫した「加減速」「ペンの端を持った演技」の2要素を冒頭から力強く示すことに成功している。相対的に3.2秒から5.4秒のパートが少し退屈に見えるが、直前の非常にインパクトの大きな技の影響で、通しで見たときには退屈さを感じ難くなっている。その他のパートに見られる動きの大きな技(ex:切り返す握り技、縦インフィ、締め直前の5軸)も先述した要素に則っており、手数の多さに反して印象の纏まりがとれている。総じて巧みな構成により、繰り返し見ても面白味の薄れない素晴らしいFSであった。
N1716
突き抜けたインパクトを持つ技を用いたFS。やはり7秒前後の腕を大きく捻る技のインパクトは圧倒的で、FS全体を印象付けることに成功している。さらに序盤と終盤に腕を外旋するジャパニーズモーションを入れ込むことで、限りなく目立つ技でありながらFSから浮かせることなく雰囲気の連関をとっており、技選択の巧みさが伺える。その一方で、一点だけあまりにも突き抜けたインパクトを持つ技を用いた性質上、そこに至るまでの前半パートがやはり退屈に感じてしまう。また、当の腕を捻る技および外旋ジャパニーズモーションへ繋がる3つの動きがどれもよく似た「45から3の前/4の後ろを通りながら23へ向かうソニック」であること、大きな見せ場ではない箇所で2度「3を上に上げた2,4ピボットで持ち、腕を振りながらペンが反時計回りかつ上方向に動く」という動きが登場するなど、やや過剰な繰り返しが見せ場以外の退屈さに加担してしまっている。総括して、突き抜けた技1つを活かすことに特化し、初見の視聴者に強い印象を刻み付ける強烈なFSであった。
→両者ともに極めてレベルが高く、限りなくハイレベルな戦いであったが、退屈なパートが極めて少なく、繰り返し見てもインパクトが目減りし難いpr氏を勝者とさせていただく。